ビジネスとアート
- Genki Itani
- 2020年10月15日
- 読了時間: 3分
アート感覚をビジネスに取り入れる。
VUCA*の時代、柔軟な思考が必要。
(*「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をつなげた言葉)
「MBA」から「MFA」へ。
(Master of Fine Arts=美術系の修士号)
そんな事をここ最近よく目にします。
論理から直感・完成へ、論理だけで導いた結論には限界がある、
そういった思考の変化が重要だと、山口周さんも説いています。
かなり気になったので、自分なりに思うところを。
ロジックが破綻
いくらリサーチをして定性調査などを行って導き出した解に基づいて施策を打っても、
決して予想した結果にはならない事が多くなってきている。
その理由は、
1.そもそもアンケートなどの回答にバイアスが掛かる。
言い換えれば「格好付けてしまう」。
スマホで使ってるアプリは?と聞かれても、ニュースアプリ、とかを真っ先に選んでしまうようです。本当はゲームなのに。笑
2.パッケージのデザインなどの「見た目」に直感的に反応してしまう
レコード(古い)のジャケ買いがまさにこれでしょう。
3.「ブランディング」の勝利
アップル、ライカ、トヨタ、コカ・コーラ、Etc.
高くても、機能面で劣っていても、迷ったら、、、何となく、買ってしまうブランド。
ペプシ×コカ・コーラ論争にもありますが、目隠しで味勝負だとペプシを選んでも、
ラベルが付くとコカ・コーラを選んでしまうという結果。
こんなところでしょう。
こんな事を考えていたら、ふとこんなエピソードを思い出しました。
多分、上の考えに即していると思われる。
バナナマン日村さんの話
これはラジオリスナーには有名な話ですが、
“ある時日村さんが道を歩いている時、道端に吐かれた〇ロを見つけ、
「あ、俺もんじゃ食いたかったんだー」
と言って、もんじゃを食べに行った”
という話。
これはもう、何をきっかけにインサイトくすぐられとんねん、という、
むしろ食欲を減退するために〇ロの写真を見せたとしても、
日村さんに掛かると全く通用しませんね。
つかこうへいさんの「3億円事件にみる演劇的考察」
これもつかさんファンの間では有名な話ですが、
“なかなか犯人が特定できない3億円事件。
実は犯人は既に見つかっていると。
ただその人物が、日本中を騒がせたかの大事件にそぐわないあまりにみすぼらしい人物だったため、刑務所で3億円事件の犯人に耐えうる、世間のイメージに応える凶悪犯になる訓練をしているのだと。”
これが1975年の〇日新聞に載ったというのだから、いろんな意味で驚きですが、
考え方、としては、これもロジックや常識に抗った、つかさんならではの、
風刺というレベルを超えた天才的な発想だなあと感心したものです。
とまあ以上つらつらと綴ってみましたが、
言っても演劇科出身の自称右脳派が無理してロジックこねてマーケティングしている自分、
を疑う時もありましたが、ようやく時代が追い付いたなあと、そう信じたいです。。
アートとビジネスの融合、注目していきたいです。
Comments